Mt. Fuji - Yamanashi
Mt. Fuji - Yamanashi
PlayPause
Mt. Fuji - Yamanashi
Itsukushima Shrine - Hiroshima
Stone Buddhist image - Anywhere
God of Cereals - Anywhere
previous arrow
next arrow

師走(しわす)とは?日本の12月が特別に感じられる理由

師走(しわす)は、12月を表す和風月名です。年末が近づくにつれ、街の空気が少しずつ慌ただしくなり、同時に「今年も終わるんだな」という特別な気持ちが芽生える季節でもあります。日本の12月は、宗教的な背景に関係なく楽しむイベントと、昔ながらの年越し文化、そして現代ならではの賑わいが自然に混ざり合っているのが面白いところです。

クリスマスの祝い(クリスチャンでもないけど)

(出典: Unsplash)

12月といえばクリスマス。日本では多くの人がクリスチャンではありませんが、クリスマスは“宗教行事”というよりも、家族や恋人、友人と温かい時間を過ごすイベントとして定着しています。イルミネーションを見に行ったり、ケーキやチキンを用意したり、プレゼントを贈り合ったりと、年末の気分を一段と盛り上げてくれる存在です。

年末商戦の熱気

師走の風物詩として欠かせないのが、年末商戦の熱気です。街のデパートやショッピングモール、商店街、ネット通販まで、ギフトやセール、福袋の告知が一気に増え、「今年のご褒美」や「年始の準備」を求める人で賑わいます。お歳暮や帰省の手土産、家族の集まりに向けた買い出しなど、買い物そのものが年末のイベントになっているのも、現代の師走らしさと言えるでしょう。

忘年会:一年を“忘れて”笑い合う時間

12月は忘年会の季節でもあります。一年の労をねぎらい、「よく頑張ったね」と言い合いながら同僚や仲間と席を囲む時間は、忙しさの中にある小さな区切りです。仕事の場を離れて笑い合うことで、関係が少し近づいたり、来年への活力が湧いてきたりするのも忘年会の良さ。近年は形式にこだわらず、少人数での食事会やオンラインでの集まりなど、スタイルが多様化しているのも特徴です。

(出典: いらすとや)

新年に向けての準備(大掃除・飾りつけ)

(出典: いらすとや)

師走の中心にあるのは「新年に向けた準備」です。年末になると大掃除をして家の隅々まで整え、不要なものを片付け、気持ちもスッキリさせて新しい年を迎えようとします。玄関にはしめ縄や鏡餅、門松などの飾りを用意する家庭も多く、こうした飾りつけには「年神様を迎える」「新年の幸運を願う」といった意味が込められています。忙しい中でも“整える時間”があるからこそ、日本の新年は特別な節目として感じられるのかもしれません。

学校の冬休み

師走は学校の冬休みが始まる季節でもあります。子どもたちにとっては楽しみな長期休暇であり、家族旅行や帰省、家でのんびり過ごす時間が増える時期です。街には学生の姿が増え、年末らしい賑わいが広がります。その一方で大人は仕事納めや年内の締切に追われがちで、家族の時間と仕事の忙しさが同居する、まさに“師走らしい”空気が生まれます。

師走の由来

(出典: いらすとや)

「師走」という名前の由来には諸説ありますが、よく知られているのが「師(僧侶)も走るほど忙しい月」という説です。年末には法要や行事が増え、普段は落ち着いている僧侶でさえ走り回るほど慌ただしくなる、というイメージから「師走」と呼ばれるようになったと言われています。現代でも、仕事や家の用事、年末商戦、忘年会、そして年越し準備が重なって“とにかく忙しい12月”という感覚は多くの人に共通していて、この言葉が今もリアルに響くのは面白いところです。

来年へ:干支「馬」にあやかって

クリスマスの華やかさ、年末商戦の賑わい、忘年会の笑い声、新年を迎えるための準備、冬休みの始まり——それらが重なり合って、師走は一年の締めくくりを象徴する月になります。どうか来年は干支の「馬」にあやかり、勢いよく前へ進み、幸運をぐっと引き寄せる“うまくいく一年”になりますように。

Share|分享|Chia sẻ|แบ่งปัน

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA