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一年でいちばん賑わう、塩澤寺の「厄除地蔵尊大祭」

甲府の冬の風物詩として、多くの人に親しまれているのが、塩澤寺(えんたくじ)で行われる厄除地蔵尊大祭です。毎年2月13日正午から14日正午までの24時間、このお祭りを目当てに全国各地から参拝者が集まり、境内や周辺は一年で最も活気に包まれます。

参拝風景(出典:やまなし観光推進機構)

塩澤寺には二体のご本尊があり、そのうちの一体、石造地蔵菩薩坐像は、普段は静かに安置されていますが、この大祭の24時間だけ「耳を開き」、人々の願いを聞き入れてくれると伝えられています。善男善女の願いを受け止め、厄難を逃れるご利益があるとされることから、この日を逃すまいと多くの参拝客が訪れるのです。

このお地蔵さまは、全国的にも珍しい石心木仏(せきしんもくぶつ)で、うるし塗りに金箔が施された姿は、文化的価値も高く、県の文化財にも指定されています。長い年月を経てなお、人々の信仰を集め続けている理由が、その佇まいからも感じられます。

地蔵菩薩坐像(出典:butsuzodiary)

厄除地蔵尊大祭で特に印象的なのが、今も大切に守られている風習です。厄年を迎えた男女が、自分の年の数だけ1円玉やあめ玉などの丸いものをお地蔵さまにお供えすると、厄を免れると言われています。素朴でありながら、どこか温かみのあるこの習わしは、現代でも自然な形で受け継がれています。

祭りの当日は、参拝者だけでなく露店も並び、境内周辺は終日賑やかな雰囲気に包まれます。地元の人にとっても、この大祭は特別な存在で、毎年楽しみにしている方が少なくありません。特に学生や自治会の人々にとっては、冬の寒さの中にも人の温もりを感じられる、大切な地域行事となっています。

会場周辺の様子(出典:やまなし観光推進機構)

なお、お祭り当日は会場周辺で交通規制が行われるため、訪れる際には事前の確認がおすすめです。それでも「規制が出るほど人が集まる」という事実こそが、この大祭の人気と信仰の厚さを物語っていると言えるでしょう。

この時期、どうしても人の流れが一時的になりがちな湯村温泉郷ですが、厄除地蔵尊大祭をきっかけに、ぜひ足を運んでほしいと感じます。お祭りの日だけでなく、温泉に浸かり、街を歩き、ゆったりとした時間を過ごすことで、甲府の魅力をより深く味わえるはずです。

厄を払い、新しい一年への一歩を踏み出す——塩澤寺の厄除地蔵尊大祭は、そんな気持ちをそっと後押ししてくれる、甲府ならではの大切な行事です。

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